買ってない? 貴様の都合は関係ない!

干し芋屋、幸田商店の福袋が届きました。
福袋っていうか箱。

中身は、干し芋と干し芋と干し芋と干し芋と干し芋と干し芋と干し芋と干し芋と干し芋と干し芋せんべいです。(右上のオサレな袋も干し芋です)
この福袋のために1ヶ月近く干し芋絶ちをしていたんですよ。
なぜ干し芋絶ちをする必要があったのかってぇと、食べ飽きると困るからです。
5000円相当の干し芋ってことは1kgはあるってことは予想できましたから。
干し芋って保存食ってイメージがありますけど、賞味期限は実は長くないんです。
未開封で約2ヶ月。そのへんのお菓子より短い。
ペース配分を考えてしっかり消化していかないといけないのです。
おすそわけしても喜ばれませんからね、干し芋は。
ポジション的にはコーンフレークやモナカと同じぐらいの扱いですからね。
では、福袋の中身の解説をしていきましょう。

まずはマイ推し芋、べにはるか。
べにはるかは、甘い。
わりと最近に品種登録されたさつまいもです。2010年。
なお、当サイトでは10年程度は平気で「最近」と表記します。ご注意ください。ちなみにまどか☆マギカの放送が9年前です。
まあしかし、さつまいもって「紅なんとか」って名前が多くてわかりづらいですね。
べにあずま(一番よく見かける普通のさつまいも)とまぎらわしい。
余談ですがべにあずまは基本的に干し芋に使われることはないので、干し芋に限るなら「紅なんとか」って覚え方でよいと思います。
我々の時代で甘い芋といえば鳴門金時や安納芋なんかの焼き芋ブームを思い出しますが。
べにはるかはそれよりも「はるかに甘い」というのが名前の由来だそうで。
焼き芋ブームがいつ頃だったかはいまいち覚えていませんけど。
院生時代に教授達が留守の隙に研究室の乾熱滅菌器で焼き芋をした覚えがあるので、かなり昔のことでしょう。
(乾熱滅菌器…実験に使う器具を熱で滅菌する機械。でかいオーブンっぽい)
ちなみに芋は中まで焼けていませんでした。乾熱滅菌器で焼き芋をするのはやめましょう。
オートクレーブのほうが中までふっくら蒸かせそうでしたが、食べ物を入れる勇気はありませんでした。
(オートクレーブ…実験で使った菌や細菌を処分する機械。でかい圧力釜っぽい)
えーっと、なんの話でしたっけ。
福袋のべにはるかは、平切りとスティックタイプ(角切り)の二種類。オサレなほうがスティックタイプ。
スティックタイプは手が汚れないように硬めに仕上げてあるようです。よく考えられていますね。
べにはるかは蜜芋っぷりがポイントですから、半生でやわらかく仕上げられることが多いです。手、ベッタベタなるで。
平切りタイプは袋からもうベッタベタがわかる蜜っぷり。最高。
よく、干し芋は粉を吹いているほうが甘いと言われますが、半生か粉吹きかは単なる乾かし具合の違いなので、粉が見えないからといって甘くないということではありません。蜜が乾けば粉になるってだけです。
それにしても、スティックタイプのパッケージは良い。
和紙のような質感の紙が重なっていて、外側が芋の形にくりぬかれています。内側には干し芋の豆知識が。
このパッケージ、なぜか公式サイトでは見当たりません。新商品か店舗限定?
手が汚れないので、作業しながら手軽に食べられるのがポイントですね。普通は両手を使ってくっついてる芋を剥がすのがデフォなので。
さらにこのパッケージなら、仕事中だっていけそうです。干し芋の袋を机にドーンと置いてムッシャムシャ食べるのとは随分と印象が違うでしょう。
甘いべにはるかは、若者向け商品として発展させるには最適だと思います。
若者の干し芋離れが叫ばれて久しいですが、若くない者もべつに干し芋を食べたりしませんね。
最近(10年)干し芋食べてないなーって人は、ぜひべにはるかを試してみてください。甘さは正義。(個人の感想です)
人気が高い品種なので、スーパーでよく売られています。
べにはるかだけで長くなってしまったので、次回に続く!
……まだ2個しか解説終わってねぇぞどうなってやがる。
はくしゅへんじ。
> 休み飽きないまま、仕事が始まったでござる。休みってさあやっぱり2か月くらい必要だよ……!!
そうだそうだー!
子供の頃の夏休みのような休みを!
お盆休みの短さは特に絶望的じゃない? 正月休みが長く見えるなんてさ。